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スターフライヤー × ジャパネットHD、どう変わったのか? – Trazappo

スターフライヤー × ジャパネットHD、どう変わったのか? – Trazappo

2023年6月25日

どうもSumögåsbordです。

早速ですが、皆さまは「スターフライヤー」という航空会社をご存知しょうか?

「え?なにそれ知らない。」という人もいれば、「機体が真っ黒な航空会社でしょ?知ってる。」という人もいるかもしれません。

「あ、サービスなんかどうでもいいという考えの会社でしょ?」と思った人へ。
それはスカイマークじゃないでしょうか?今回は「スターフライヤー」という別思考の別会社の話をするのでお帰りください。

ちなみに私は・・・

✅ STAR LINK MEMBERS(マイレージ)会員
✅ スターフライヤープレミアムカード(クレジットカード)所持

という「スターフライヤーファン」でございます。
地元の大分空港を使わず、わざわざ福岡空港や北九州空港まで行くこと乗るほど好きなのです。

好きな理由はいくつかあるのですが、まとめると

  • 九州の航空会社
  • 見た目が上品でかっこいい(黒い機体って珍しいしかっこいいよね〜)
  • 上品すぎて値段も高そうに見えるけど結構安い(新幹線より安いことがちょいちょいあります)
  • 値段の割にはサービスのレベルが高い

という感じです。

常日頃より「コスパが良くてサービスもいいもの」を求めてしまう人間なので、スターフライヤーはそんな人間にとって好都合なのです。

(どうでもいい話ですが)過去に9回搭乗しており、今回の搭乗で11回目になります。
これが年間だったらステイタスが上がって「アルタイル会員」になれるんですが、そんな金があればね・・・いいのにね・・・・・・・・


そんなスターフライヤーですが、2022年8月にあのテレビショッピング業界最大手で佐世保に本社を置くジャパネットHDと機内エンターテインメント・物販事業・旅行事業における連携強化等を目的とした資本業務提携を締結したそうで・・・

  • 機内誌
  • 機内エンターテインメント
  • 機内販売システム

がジャパネットHD主導の元、機内コンテンツがリニューアルされました。

正直、今までの独自性がよかったのですが、
「今までがよかった!!変わるな!!」と乗らずに言うのもどうかと思いますので乗っていこうと思います。

実際に搭乗してみた

今回は福岡空港から東京・羽田空港までを往復していこうと思います。

なお、今回の記事は過去との比較を書いているだけなので、3回以上乗った人ならわかる内容しか書いてません。
乗ったことない人や1回しか乗ってない皆さまは、大変恐れ入りますが、一旦YouTubeあたりで搭乗レポートをご覧ください。
大体がジャパネットの影響を受ける前の動画が多いと思われますので。

搭乗した便・機材の紹介

今回搭乗した便についてご紹介しましょう。

往路

便名SFJ44便
行先東京・羽田空港
機材エアバス A320
機体番号JA20MC

復路

便名SFJ51便
行先福岡空港
機材エアバス A320
機体番号JA22MC

往路と復路ではシートが異なっており・・・

往路はTypeIで以下の特徴があります。

  • 機内コンテンツサービスの操作がボタン・リモコン操作
  • 映像や音声がループ再生なっているもの

復路はTypeII

  • 機内コンテンツサービスの操作がタッチパネル操作
  • 映像や音声が好きなタイミングで再生できるもの

となっております。

このほか、翼の形が違うとか違いがあるのですが、今回の話とは関係がないのでここまでにしておきます。

「変わったところ」と「変わらなかったところ」

変更点を見てみましょう。

変わったところ

機内販売

まず、機内販売システムが大幅にリニューアルされました。

スターフライヤーの機内はWi-Fiが飛んでおらず、その分「機内エンターテインメントが面白く」「ちょっと安い価格で高品質なサービスができていた」ところがありました。

しかし、ジャパネットの手によって機内Wi-Fiが導入されました・・・

が、残念ながら見ることができるサイトは、機内誌に掲載しているQRコードからアクセスできるサイトだけのようで、他のサイト(それこそこのウェブサイトとか)はアクセスできないようになってました。

機内誌

機内誌が大幅に変わりました

以前は「Mother Comet」という機内誌で、スターフライヤー独自のものでした。
しかし、2023年3月から機内販売システムが機内販売限定のWi-Fiに移行したのと同時に「S magazine J catalog」というものに変わりました。

表(S magazine側)から読むと就航している空港がある地域のインフォメーションや著名人などへのインタビュー記事から始まり・・・

裏(J catalog側)から読むとショッピングから始まるという感じで以前より内容がパワーアップしました。

ちなみに、JR九州とタイアップした「JR九州フリーきっぷ」は発売が継続されてました。
我々九州の人間にとっては「別にぃ?」なんですが、東京や名古屋などから九州観光のために来られる際は移動の選択肢の一つとしていかがでしょうか?(急な頼まれてもいない宣伝)

機内エンターテインメント※一部除く

さらに、機内エンタメも変わりました。

映像コンテンツは今までこんな感じの構成でした。(2023年2月時点)

  • 9ch → NHKニュース
  • 10ch → World Fukuoka News(TNC制作の内容の半分がジョークの番組 / 以下「WFN」)
  • 11ch → 日本のチカラ(ドキュメンタリー)
  • 12ch → ぶちぬきTV
  • 13ch → うどんMAP(TNC制作のローカル情報番組)
  • 14ch → ねこねこ日本史(アニメ)
  • 15ch → ITOZU ZOO ANIMALS(子ども向け)
  • 16ch → 「TIGER & BUNNY」(アニメ)

ご覧のように地域色がものすごく強いものとなってました。
特にTNCテレビ西日本制作の番組が多いなと感じます。(それもそのはず、TNCは北九州市八幡発祥のテレビ局なので・・・)

WFNは、当初国際線で流れてましたが、いつの間にか国内線にも進出しました。
私は仕事の都合で、福岡を離れて大分に帰った影響でWFNが見れなくなってしまったので、スターフライヤーに乗って最新作を見るということを一時期してました。

それが2023年6月時点では

  • 9ch → パネルクイズ アタック25 Next(BS Japanext作成)
  • 10ch → BS Japanext作成ゴルフ番組
  • 11ch → BS Japanext作成ゴルフ番組
  • 12ch → BS Japanext作成エンターテイメント番組
  • 13ch → BS Japanext作成エンターテイメント番組
  • 14ch → BS Japanext作成エンターテイメント番組
  • 15ch → ゴルフ番組
  • 16ch → BS Japanext作成エンターテイメント番組
  • 17ch → ショッピング番組
  • 18ch → ショッピング番組
  • 19ch → 子ども向け番組
  • 20ch → 旅行番組

になりました。

完全に大株主さまの意向が反映されています。

スターフライヤー側で映像コンテンツを集める必要がなくなったせいか、チャンネル数は以前に比べて4つも増えました。

しかも、ほとんどがジャパネットが展開するBSチャンネル「BS Japanext」の番組ばかりですので、40代以上にとってはちょうどいいかもしれません。
しかし、私のような[要検証]20代にとっては知っている芸能人が出ていたとしてもあまり見る気がしないコンテンツになってしまった気がします。

「パネルクイズ アタック25 Next」はまだいいとして、NHKニュースとWFNはなんとか残して欲しかったのは私だけでしょうか?

(どうでもいい話)WFNでスターフライヤーが取り上げられた際、「一時期WFNを放映していたが、放映が終わってから顧客満足度が低下した」といじられたことがあります。二の舞になることならないことをお祈りしておきます。てか、その前にA320neo導入で映像コンテンツ自体なくなりそうですが・・・

機内安全ビデオ

これはジャパネット化が進む前から変わったことでしたが、せっかくなのでご紹介しましょう。

機内安全ビデオ自体は変わりありません。
今まで通りのスターフライヤーマンが搭乗して案内するというものです。
(映像は以下のページからご覧になれます。)

航空会社スターフライヤー(SFJ)の化身、スターフライヤーマン。快適な空の旅とお客様の安心・安全を守る、空の守護神。離陸前に流れるセイフティビデオに登場し、機内…
www.starflyer.jp

しかし、追加で注意すべき事項がいろいろ増えたため、このビデオとは別に追加分のビデオが流れるようになりました。

また、機内安全ビデオとは別にCMも流れるようになりました。しかも、機内安全ビデオと同じぐらいの長さで。

CMを流すのは商売としてわかるんですが、機内安全ビデオの一部として流れているため、全てのモニター・スピーカーからCM流れるようになってます。
ゆっくりしたい人にとってはどうなんでしょうかね?お上品なブランディングとしてもどうなんでしょ・・・

変わらないところ

機内エンターテインメント※除かれた一部

先ほど、機内エンターテインメントが変わったとご紹介しましたが、これは映像コンテンツだけです。
音楽コンテンツはそのままなのです。

1〜3chはジャンル別の独自番組、4chが「CROSS FM Playback Best Hits」、5chは「LOVE FM NUMBER SHOT」が流れているチャンネル構成は変わりありません。
また、1ch〜3chの独自番組の冒頭で流れているジングルも変わりなく「Enjoy your flight with cool sound♪ Starflyer♪」と歌うものでした。

コーヒーとチョコのセット

「コーヒーを頼むとビターなチョコレートが付いてくる。しかも、どちらも無料で。」
これは(当然ですが)残ってました。

スターフライヤーは機内サービスでドリンクを提供しているのですが、特にコーヒーと(コーヒーを頼むと付いてくる)チョコレートはどちらも大人の味で美味しく、私は「これを求めてわざわざ乗っている」と言ってもおかしくないほど大好きです。

ちょっとここで語らせて・・・

コーヒーはタリーズコーヒーと共同開発したオリジナルブレンドのもの。
苦さと酸味のバランスがちょうど良く、他の航空会社のコーヒーを飲んでもこれに勝るものはないと思ってます。

また、一緒に提供されるチョコレートは森永製菓のカレ・ド・ショコラのカカオ70。
ビターな味がコーヒーとめちゃくちゃ合うんです。
チョコレートの甘さと苦さという真逆の存在である味が混ざることが嫌だった私でも普通に食べられましたし、このチョコレートのおかげで他も手が出るようになりました。マジで。

なお、チョコレートはちょっと前までオリジナルラッピングで配布していたのですが、一般製品と同じものになってしまいました。
ですが、味は変わりませんので良しとしましょう。

座席とサービス

座席の「黒一色・シートピッチが広い・コンセントが設置されている」というのも変わってませんでした。
あくまでも、機内コンテンツと機内販売システムが変わったと言うだけなので。

感想

特に「機内誌が変わったから」「機内エンタメが変わったから」「通販専用Wi-Fiが使えるようになったから」といって大きく変わった感じはしませんでした。

そもそも、今の時代は事前に好きなコンテンツをダウンロードしておいて、機内でゆっくりと見る人が多いですからね。
違和感を感じるのは、私のような「機内コンテンツが好きだった人」だけかもしれません。

ただ、もう少しでガラッと変わることが発生します・・・

Coming soon…

ついにこの時がきた。

世界情勢に振り回され、本来よりも遅れてしまった「トウジョウ」の時。
見た目はあまり変わらないが、中身が全く違うとの噂があるコイツの正体とは?
そして、いつになったらこの男は乗れるのであろうか?

次回!

「 新機材★A320neo、JA28MC現る。」

(いつか搭乗できれば搭乗レポートをお送りいたします。多分。)