こんにちは。
すもがです。
早速ですが、(どうでもいい話かもしれませんが)Mastodonで北部九州の鉄道話を頻繁にするのですが、実は筑豊地区はあんまり乗ってないんです。
今まで乗らなかった理由はただ一つ…
筑豊地域(特に田川市内)に行くような用事がない
お住まいの方には本当に申し訳ないのですが、特に行くような用事がなかったんです。IKEAがあるわけでもない、無印良品があるわけでもない(→飯塚にあるそうですね。)となると大回り乗車で福北ゆたか線に乗る以外で行くことはなかったんです。
そもそも、私は人口10万人以上の都市部が好きで、都市と都市を結びビジネスマンが多く乗るインターシティ路線が大好きなんですわ。また、便数も多く速度もそれなりに出るから旅がしやすいんですよ。そんな人間なのでローカル線はインターシティ要素があんまりない区間ほど乗らないんですよ。本数少ないし特急がないし…ま、そんな人間が多いから廃線の危機になるんですよね。わかってます。でも、こっちにはゆっくり旅をする時間がないんですよ。なのでお許しください。神様!!!(「オレたちひょうきん族」の懺悔室的なノリで)
ただ、鉄道話を投稿するためには知っておかないとマズいなと思いましたので、筑豊地区のJR線に乗ってみました。
まず、福岡県内のJR線で乗ったことがない区間をご紹介しましょう。
ご覧のように福北ゆたか線を除いて筑豊地区は未開の地となっております。今回はJR線だけ取り上げていますが、平成筑豊鉄道に至っては直方〜金田間しか乗ったことがないんですよ。そのくせに筑豊電気鉄道は全区間乗ってるんですけどね。
あと、香椎線の香椎〜西戸崎間である通称「海の中道線」も実は香椎〜和白間しか乗ったことがないということが乗車区間を調べた時に判明しました。西戸崎どころか海の中道海浜公園やマリンワールドに行ってないということになるとそうなりますね。そのくせに西鉄貝塚線は全区間乗車してるんですけどね。
今回はこれらを乗り通してみようと思います。
目次
きっぷ
今回の旅で使った乗り放題きっぷはこちら
「福岡・大分ごほうびきっぷ」
このきっぷはこんなことができます。
- 連続する3日間利用可能
- 平日も利用可能
- 福岡・大分県内のJR在来線が乗り放題
- 日田彦山線の代行バス利用可能
- 特急列車は自由席なら何回でも利用可能。指定席は3回まで利用可能
ちょっと前にJR九州が出してた「みんなの九州きっぷ」の北部九州版をさらに規模縮小したようなきっぷです。ただ、「みんなの九州きっぷ」が発売されていないので(→執筆中に今期も発売されることが発表されました。ただし、こちらはシニアを除いて土休日しか使えないので注意。)このような旅をするにはもってこいのきっぷです。
とりま、香椎へ。
まずは別府駅から特急ソニックに乗車。
海の中道線ののりかえ駅である香椎駅まで向かいます。
列車は快調に日豊本線を走り
空白世界跡地を通過し…
香椎駅に到着しました。
香椎駅から乗車する列車はBEC819系。
この列車の特徴はなんといっても・・・
蓄電池に貯めた電気を使って非電化の区間を走ること。
香椎線内をご覧のように香椎駅停車中に充電して貯めた電気を使って走行します。
また、この車両には自動運転装置を搭載しているものとそうではないものがありますが、今回は搭載していないものが当たりました。
もし、自動運転装置を搭載した車両であれば
乗務員室用の扉付近にATSの種類と共にATOの「O」が書かれているのですぐにわかります。
正直これに乗りたかったですね。
さて、列車に乗って西戸崎駅に向かいました。
車内はマリンワールドへ向かう外国人観光客と地域住民で多かったです。
雁ノ巣駅 – 海ノ中道駅間は線路横に砂丘があり、道路・線路を挟んで片方が緑地帯でもう片方が砂地という状態になっています。この光景は海の中道線ならではといった感じがします。
西戸崎駅に到着
西戸崎駅です。
コンクリート造りの駅舎がお出迎えです。
かなり洒落た駅舎ですが、それもそのはず。
JR九州では毎度お馴染みの水戸岡鋭治さんがデザインした駅舎だそうで…
駅前には「SAITOZAKI」の文字が…
宇佐駅の裏にある「USA」をパクりました???
駅名標は従来通りのもの。フォントは標準の和;新ゴ、英;Frutigerのコンビ。絵柄はありませんでした。
西戸崎駅のホームは駅舎のあるところぐらいしか屋根がないのですが、その屋根の柱の全てに縦型の駅名標が設置されていました。
このタイプ。駅名標を撤去してその代わりに隣の駅名を書くとかいうことをしなければめちゃくちゃ好きなんですよ。そう。あんなことをしなければ。
あれ?あっ!!(旅程が崩れる音)
香椎駅に戻り博多駅に向かいます。
本来は博多〜鹿児島線〜原田〜原田線〜桂川〜福北ゆたか線〜新飯塚にするつもりだったのですが、ここでミスが・・・
なんと平日のみ運転だと思ってた列車が土日祝しか運転しない列車だったのです。
これは痛恨のミス。慌てて行程を修正しました。
修正した結果、博多駅で1時間以上の空き時間が発生しました。
博多に来てホームでうどんかラーメンを食ってもな…
おや?
なんかここに黄金に輝く水が!
はぁ〜うまいっすね〜やっぱもつ鍋はおいしいっすわ〜
ということで、大人しくもつ鍋を食いました。
こんなことをするから毎月のクレジットカード請求が怖くなるんですけどね。
篠栗線
後藤寺線に乗るために乗車。
篠栗線って吉塚〜篠栗間は住宅地を縫うように走るため線路がくねくねしていますけど、篠栗を過ぎると急に直線区間が増えるんですよね。これは篠栗駅までは明治時代に開業した一方で、篠栗から桂川までの区間は高度経済成長期に鉄建公団が工事を行い開業した区間らしく、時代の違いが生んだものなんですって。(オタク特有のハイスピード解説)
この「まっすぐな高架橋!地形なんか気にしない!山があればトンネルを掘ればいい!」という感じが鉄建公団らしいですね。
鉄建公団区間にある筑前山手駅。こうしてみると高いっすね。
桂川駅に到着
知らぬ間に桂川駅が橋上駅舎になってました。
橋上駅舎になってもキハ200乗車時の注意喚起看板が残ってました。いが〜い。
◀️ しんいいづか ▶️
飯塚を出て川を渡ると
新飯塚駅に到着。
駅舎が立派ですね。
そういえば、JQさんは最近サインシステムを更新しているようで…
改札内のサインは新しいデザインになっています。
一方で改札外は…昔ながらの電飾式の青いものとなっています。おそらくこれは飯塚市が管理しているものと思われます。
今では青いものも数を減らしていますが、電飾式はもっとですので、レアですわ。
[JJ]後藤寺線
新飯塚駅からは後藤寺線に乗車。
キハ40のご登場です。
列車はちょっとだけ福北ゆたか線を並走したのち、別れていきます。
後藤寺線って福北ゆたか線(篠栗・筑豊本線)と日田彦山線を繋ぐ路線のイメージがあるのですが、
途中までは意外と住宅地があり、通学で利用する学生も途中駅で降りることが結構あることから、繋いでいる「だけ」というわけではなさそうでした。
山の奥へ進んでいきトンネルの中へ…
峠を越えた先にはセメント工場が…
大分県民の私にとってどこか津久見市内のセメント工場を思い出しました。
「石炭輸送」というパワーの跡へ
筑豊の鉄道といえば炭鉱からの石炭輸送の影響でこんなイメージがあります。
- 駅構内が無駄に広い(なんならほとんど空き地)
- 貨物線の跡地が綺麗に残っている
- 昔ながらの駅舎に古い車両しか来ない
- トンネルが複線になってもいいような造り
そんなイメージはどれほど通用するか。乗りながら確認していきたいと思います。
田川後藤寺駅
田川後藤寺駅に到着です。
まず「駅構内が無駄に広い(なんならほとんど空き地)」という点ではまさにいい例でしょう。
気動車が1〜2両しか来ないのにこの広さ。無駄に広い。これぞ石炭輸送の名残。イメージ通りで最高です。
続いて「昔ながらの駅舎に古い車両しか来ない」という点ですが、田川後藤寺駅や田川伊田駅に関してはそこまで古い駅舎ではないのですが、ホームに関しては歴史を感じる造りとなっております。
跨線橋の一部やホームの屋根がレールを再活用したものだったり、レピーターも古めかしいものを使っています。田川伊田駅に至っては昔のホーム詰め所や発車合図を出す標識類も残っていました。(※それらの写真を撮り忘れてしまいました。申し訳ない…)
また、この地域のJR線は非電化でありながら都市部への輸送があるため需要はそこそこありそうですが、(投資する気がないのか、はたまた香椎線のように一気に投資するためにそのままにしているのか)キハ40/47系列の車両しか来ません。いくら他の列車を待ってもくるのはこの車両のみ。このトータルで時代遅れな感じはかえってノスタルジーを感じていいですね。
ただ、この子は「平成」という近代を感じちゃうんですけど。
小倉方へ進む
田川伊田駅
田川伊田駅も広々としています。
向こうのホームは平成筑豊鉄道のホームですが、昔は同じ国鉄の路線ですので他社線には見えないような気が・・・
峠越えて北九州へ
列車は峠を越えていきます。
するといかにも複線化できそうなトンネルがあるじゃないですか!
結局単線のまま今日まで使われてますが、複線化した方がいいと思われるレベルで路線の建設がされているあたり、これこそ筑豊の鉄道ですね。
貨物線もご登場
呼野を出発し石原町駅に近づいてくると進行方向右側から何か線路が見えてきました。
これは三菱マテリアルの東谷鉱山を結んでいた貨物線があったからそうで…
このほかにも鉄道マニアが「この道路のカーブは鉄道の跡だな?」と思ってしまうような造りをした道路をちらほら見かけました。これを見てると貨物輸送が活発であったことを実感できました。
そんなこんなで城野駅に到着です。
先ほどとは違う近代の駅。タイムトリップでもしたんじゃないかぐらいの違いです。
ここで折り返して添田方面に向かいます。
再び乗車し、今度は田川後藤寺駅を越えて添田。
添田から代行バスで日田に向かいます。
そえだ
西添田駅を出て、大きなカーブを抜けると添田駅に到着です。
駅前ではBRT用の道路を新しい駅前広場の整備工事が進んでました。検査が終われば利用開始できるといったところでしょうか?
運転士にきっぷを見せ下車。
車止めが見えました。この先は列車が進めません。本当は進んで欲しかったのですが、乗客数の少なさや自然災害でこうなるのは仕方ないですね。
歓遊舎ひこさん側に駅名標がありました。現在は代行バスの次の停留所が歓遊舎ひこさんなのでこのまま通用しますが、BRT化後は「畑川(医院前)」になるのでこれも見納めになるかもしれません。
ホームではBRT用と思われるベンチの設置工事が進んでました。
券売機が設置されていました。よくみると代行バス区間も買えるようになってます。
BRT線側のホームはこんな感じです。道路側を嵩上げし、段差を少なくできるような造りに見えました。
工事もある程度完了しており、車両基地もご覧のように。
4月1日から試運転を始めたそうですが、この日はバスがいませんでした。
こちらは駅舎。
駅舎といっても待合室として使われているようでした。
代行バスのバス停への道の途中にBRT車庫が見れるスペースがありました。
電気バス用の充電器もスタンバイOKのようでした。
代行バスへ
代行バスののりばは駅から少し離れた公園の駐車場にあります。
BRTのりばは一般の路線バスと共用でした。
このバス停の標識も残り数ヶ月の運命となりました。
代行バスは4ルートあり、今回乗車するAルートは最速達のものでした。
バスは日田市の藤山観光のバス。ポンチョです。
それでは乗っていきましょう。
添田駅の駅名標を横目に…
歓遊舎ひこさん方にはBRT車両用の入り口がありました。今は入れないようになってますが、開業するとゲートでも設置されるのでしょうかね?
添田駅から少し離れました。
当たり前かもしれませんが、線路はもうありません。「何かがあったんだろうな」っていう感じの空き地になってました。
車内はいったって普通のポンチョです。コミュニティバスで見るような光景です。
乗客は私と常連ぽい方が1名の計2名。常連の方は途中の停留所で降りられたので、通しで乗ったのは私一人のようでした。
歓遊舎ひこさんや彦山を通過し、バスはだんだんと山奥へ進んでいきます。
山奥に進んでいきます…
どんどん奥に進んでいきます。
私もだんだん意識が奥の方へ…
あれ。
あれれ?
気づけばバスは夜明駅につきました。
おっと。寝落ちしてしまった!!
何をどう足掻いても元には戻れませんので、寝落ちした区間はまた乗りにいきましょう。
HITA
そんなこんなで日田駅に到着です。大分県に入りました。
でも、なんでしょうか。いまだに大分県に入った実感がないんですよね。
おそらくその理由は、日田駅が大分支社管内の駅じゃないということでしょうか…
そのためか、大分支社管内では絶滅した発車標がしっかりと生きてたり…
乗り場案内も本社管轄らしく新サインになってました。
お手製を除き。
大分県内なのに大分県内じゃない。JR以外でも言えますけど、日田って大分県内でもなんか特殊なんですよね…
YUFU
そんな日田駅からゆふ号に乗っていきます。
最近、インバウンド需要でゆふ号が5両で運転されるようになったんですよね〜
5両運転のなにがいいのか…
それは・・・
一部の座席がグリーン車用の座席なのに普通車指定席として使われているから
なんですよ。
一般的な座席はこんな感じ。よくある昔ながらのリクライニングシートです。
一方、グリーン車用の座席がこちら。
わかりにくいかもしれませんが、実は座席の幅が広いんです。あと、次の写真で見ればわかるのですが、フットレストがついています。
今回はわざわざ狙って座席を確保しました。
これは乗り得ですし、「みんなの九州きっぷ」や「福岡・大分ごほうびきっぷ」で指定席の利用可能回数内であれば無料で座れますので、興味のある方はぜひ!
そんな車内でも…
アル活しちゃいました。良くない子ですね。おしりぺんぺんしときましょうかねホント。
車窓ですが・・・
この時間。この区間。
何も映らない上に映ったとしても見慣れた自分のクソデカクソ雑魚な顔ですので、車窓の撮影はスルーしておきます。ご自身で暗さをご確認ください。
この時間の久大本線は猪鹿とバトルすることが多く、10分の遅れが当たり前ぐらい思ってましたが、ほぼ定刻で大分駅に到着。
その後は音速特急で別府へ帰りました。
まとめ(ということではないんですが、とりあえずそうしておきます。)
いかがだったでしょうか。
鉄オタすぎましたね。失礼いたしました。
これで、筑豊地域のJR線はある程度乗ることができました。
筑豊地域特有の駅構造。車両の古さ。とても良い鉄分補給になりました。
今度は平成筑豊鉄道の全区間乗車に挑んでみましょうかね…
さて、今回制覇した区間を見てみましょう。
あ、原田線を忘れてましたね。
| to be continued > >