毎年7月中旬に開催される「つくみ港まつり」。
この時期になると、大分の鉄道オタクはとある列車の運行があるかどうかを気にします。(多分私だけかもしれない)
それは
津久見行き
なぜ「津久見行き」の運行が気になるかというと・・・
年に1回しか走らない「レア行き先」
だからなのです。
なぜ「津久見行き」がレアなのかは後で説明するとして、今回は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の規制緩和を受けてかなりスペシャルな内容となっていますので、取り上げてみたいと思います。
「津久見行き」がなぜレアなのか
そもそもの話・・・
「津久見行き」自体、こういうときにしかできないのである。
なぜかというと、「設備上できない」という理由が挙げられます。
設備上できない
まず、設備的な問題ですが、津久見駅の各番線から発車できる方向は以下の表のとおりに決まっています。
番線 | のりば (お客さま案内用に使用している番号) | 発車できる方向 |
---|---|---|
1 | 1番のりば | 下りのみ (小倉・大分→宮崎・鹿児島方面) |
2 | 2番のりば | 上りのみ (鹿児島・宮崎→大分・小倉方面) |
3 | (乗降できるホームなし) | 上下両方※ただし乗降不可 (小倉・大分→宮崎・鹿児島方面 / 鹿児島・宮崎→大分・小倉方面) |
つまり、乗り降りができるホームのある1・2番線から逆方向に発車することはできないのです。
(例えば「大分発の列車が津久見1番線到着後に折り返して大分に戻る」ということや「宮崎発の列車が津久見2番線到着後に折り返して佐伯行きになる」ということができない。)
なぜできないのかというと「その方向に進めるようにしか信号機が設置されていないから」です。
列車は信号機が示す色に従って運転を行っていますが、すべての番線で両方向へ発車できるようにすれば、緊急時の折り返し運行がさっとできて助かるのでしょうけど、その分コストもかかるので、最低限の設備で対応していると思われます。
そのため、行き先を表示する通称「方向幕」に「津久見行き」の設定はなく、毎回「臨時」の表示で運行しています。
この他にも「津久見で止まるよりも臼杵までにするか佐伯まで運転したほうが都合がいい」という理由があるとは思いますが、いい資料がないので今回は無視します。
ただでさえ「津久見行き」なんてレアなのに・・・
従来、大分発の臨時列車は「津久見行き」の1本だけの運行なのですが、今回は違います。
それは・・・
臨時快速が運行される
これは、今まで見たことがありません。
ましてや、快速ですよ。
ご存じない方もいるかとは思いますが・・・
大分県内には快速運転する列車はないのです
え?「柳ヶ浦発小倉行きの快速(通称「日豊快速」)があるじゃないか!」って?
あれは、快速運転区間が中津~城野間で、大分県内は各駅に停車するのでカウントの対象にはなりません!
普通列車で使用されるタイプの車両が、普段は停車する駅をすっ飛ばす運転を見れるのは、こういう時しかないので、非常に楽しみなのです!!
さらに!
あと、JR九州大分支社と商工会議所の気合の入り様は帰りの列車にも出ており・・・
なんと・・・
臨時特急も運行する
ことになっています!
これは鉄オタとして楽しみでしかない!!
ということで、当日を待つことにします!